医療機器に誰よりも精通しているのは、本当にドクターでしょうか。必ずしもそうとは限りません。ドクターは医療のエキスパートであって、医療機器のエキスパートではないからです。そこで医療機器の専門商社である私たちの出番です。国内ではまだ普及していない新しい治療法や、最先端の機器をいち早くキャッチし、ドクターを通じて日本に普及していく。たとえば私たちが日本で広めてきたものには「閉鎖循環式全身麻酔装置」や「内視鏡」「人工腎臓装置」「電気メス」をはじめ、医療のあり方を革新してきたものが数多くあります。日本の医療の先を見据え、世界の優れた医療機器を紹介していくことが私たちの使命です。

私たちの仕事は機器を納めただけでは終わりません。まず私たち自身がその使用法を習得し、ドクターがそのパフォーマンスを十分に引き出せるように導きます。したがって手術の現場に立ち会い、医療機器を手にするドクターからの質問に答えることも私たちにとっては日常です。導入検討段階でのデモで、適切な使用へと導くのも私たち。単なる営業担当者ではなくアドバイザーとしてドクターに寄り添う。そんな私たちだからこそ医療の最前線でのニーズを知ることができ、ドクターにとって有意義な提案が行えます。多くの製薬会社のように、忙しいドクターの空き時間を待って営業することもありません。製品に関心のあるドクターからは、アポを頂いて面会にあたっています。

人体に大きな負担をかけずに手術が行える。執刀時間を大幅に短縮できる。出血量を最小限に抑えられる──。私たちが取り扱ってきた医療機器は、いずれも圧倒的な製品力を誇ります。ドクターからの厚い信頼は、この製品力があってこそ。もちろん、これら機器からもたらされる恩恵とは、医療関係者だけにとってのものではありません。むしろ医療とともにある私たちすべての人間にとってのものです。この仕事は医療機器を売ること以上に、人の命に関わっていく仕事。そういっても過言ではありません。ドクターとともに医療の進歩の当事者となり社会へと貢献する。これが私たちの仕事の醍醐味です。