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EIP2使用における連結式生食供給システム"Falls system"の構築

慶應義塾大学 医学部 内視鏡センター
特任研究員・消化器内視鏡技師・臨床検査技師

大阪大学大学院医学系研究科
次世代内視鏡治療学共同研究講座(プロジェクトENGINE)
招聘教員

Motoki Sasaki

学歴・職歴
  • 2008年
    昭和医療技術専門学校 臨床検査技師科 卒業
  • 2008年
    国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 内視鏡部
  • 2011年
    国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 病理部
  • 2012年
    慶應義塾大学 医学部 腫瘍センター 低侵襲療法研究開発部門
  • 2022年
    大阪大学大学院医学系研究科
    次世代内視鏡治療学共同研究講座(プロジェクトENGINE)
    招聘教員 兼務
  • 2025年
    慶應義塾大学 医学部 内視鏡センター 専任消化器内視鏡技師
公職
2020年 日本消化器内視鏡技師学会 内視鏡機器等検討委員会 委員
内視鏡介助症例数
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)介助症例数 5408例 (うち十二指腸ESD介助症例数 1564例)
論文 ※筆頭著者のみ
Automatic water irrigation synchronized with the electrosurgical unit: Bubble-free underwater endoscopic submucosal dissection Endoscopy. 2024 Dec;56(S 01): E468-E469.

昨今、消化器内視鏡治療分野において浸水下で施行する内視鏡的粘膜下層剥離術 Underwater ESD(U-ESD)が発展を見せており、多種多様な浸水手技法が開発に至っている。

U-ESDを効率化する手技

当グループでは、生理食塩液浸水下+Water jet水圧を利用し、粘膜下層への潜り込みを容易にするWater Pressure Methodを開発・報告している。さらに、高周波発生装置VIO3と送水ポンプEIP2のシンクロ機能を利用し、高周波出力に同期して自動送水を行うことで組織蒸散時に発生したバブルを除去するBubble-free Methodを開発し、より効率的なU-ESD手技の実現に至っている。(図1)

(図1)

EIP2
高周波発生装置VIO3との出力同期による送水が可能
Bubble-free Method
出力同期送水を利用したバブル除去法

浸水環境を維持するサポートシステム

しかし、浸水環境下での継続的送水や出力同期送水により使用液量は増加し、頻回の生食補充の煩雑さや液量不足による空気混入に伴うバブル発生が課題となっていた。そこで、生食バッグを連結することで安定した送液量の確保を可能とする連結式生食供給システム「Falls system」を構築した。

Falls systemの概要

EIP2スパイクチューブとの接続をする生食バッグを「供給バッグ」とし、この供給バッグに点滴用連結管を介して別の生食バッグ「補充バッグ」を接続する。連結管はステンレス針のものが供給バッグに多重連結しやすい。補充バッグを供給バッグより高い位置に設置することで、高低差による自然落差によって補充バッグから供給バッグへ生理食塩液が補充され、EIP2へ常時供給が可能となる。(図2)

(図2)

点滴用連結管
高低差をつけて自然落差による
供給バッグへの送液補充

Falls systemは、"水の流れ"を最適化し、安定した浸水環境の維持を可能とする新たなサポートシステムである。

協力

慶應義塾大学 医学部 内視鏡センター
センター長・教授

Motohiko Kato