
慶應義塾大学 医学部 内視鏡センター
特任研究員・消化器内視鏡技師・臨床検査技師
大阪大学大学院医学系研究科
次世代内視鏡治療学共同研究講座(プロジェクトENGINE)
招聘教員
Motoki Sasaki
佐々木 基先生
昨今、消化器内視鏡治療分野において浸水下で施行する内視鏡的粘膜下層剥離術 Underwater ESD(U-ESD)が発展を見せており、多種多様な浸水手技法が開発に至っている。
当グループでは、生理食塩液浸水下+Water jet水圧を利用し、粘膜下層への潜り込みを容易にするWater Pressure Methodを開発・報告している。さらに、高周波発生装置VIO3と送水ポンプEIP2のシンクロ機能を利用し、高周波出力に同期して自動送水を行うことで組織蒸散時に発生したバブルを除去するBubble-free Methodを開発し、より効率的なU-ESD手技の実現に至っている。(図1)
(図1)
しかし、浸水環境下での継続的送水や出力同期送水により使用液量は増加し、頻回の生食補充の煩雑さや液量不足による空気混入に伴うバブル発生が課題となっていた。そこで、生食バッグを連結することで安定した送液量の確保を可能とする連結式生食供給システム「Falls system」を構築した。
EIP2スパイクチューブとの接続をする生食バッグを「供給バッグ」とし、この供給バッグに点滴用連結管を介して別の生食バッグ「補充バッグ」を接続する。連結管はステンレス針のものが供給バッグに多重連結しやすい。補充バッグを供給バッグより高い位置に設置することで、高低差による自然落差によって補充バッグから供給バッグへ生理食塩液が補充され、EIP2へ常時供給が可能となる。(図2)
(図2)
Falls systemは、"水の流れ"を最適化し、安定した浸水環境の維持を可能とする新たなサポートシステムである。
慶應義塾大学 医学部 内視鏡センター
センター長・教授
Motohiko Kato
加藤 元彦先生